5/12(金曜日)は、臨時休診させて頂き、日本歯周病学会に参加して来ました。今回は私の恩師である石原裕一先生(現在は松本歯科大学 歯科保存学講座 教授)の学術賞受賞記念講演を聴講して来ました。
講演は、歯周病の病態の重症化に関与する炎症性物質(サイトカイン)とそれを抑制する物質(アンタゴニスト)について、これまでに石原先生の研究チーム(←微力ながら私もそのひとりです^^;)が明らかにしてきた内容で、ストーリー性のある研究結果を非常に簡潔かつ面白くまとめたものでした。
研究結果。。。と聞くと、なんだか難しいように感じさせるかもしれませんが、我々の歯の周りの組織では、細菌と生体との闘いが、複雑に繰り広げられています。研究者は、いまだに明らかになっていない部分に焦点を当て、一つ一つ結果を出し、病気のメカニズム解明のための科学的根拠を積み上げています。縁遠く感じている方の身体の中でも、引き起こされている可能性の高い事象です。また、歯の周りで引き起こされた問題は、血管や血液を介して、全身にも影響を与えることが明らかになっています。ちょっと遠い将来、薬剤で歯周病(慢性歯周炎)が改善する日が来るかもしれません。
石原先生の記念講演の後は、総会に参加しました。この春に、日本歯周病学会の評議員に選任されました。これまで具体的にはその仕事をしておりませんが、今回は学会総会に参加してきました(ちなみに正会員であれば、総会には自由に参加でき、評議員には総会への出席が義務付けられています)。このような仕事を通して、少しでも歯科医療に貢献できるように努力したいと思います。
総会の後は、後輩とお昼ご飯に。。。。
タクシーの運転手さんに教えてもらい、長浜ラーメンを食べに行った勢いで、ハシゴすることに^^; 院長は食が細いのですが。。。。後輩の勢いに負けちゃいました(^^;)
春や秋は学術大会が多く、臨時休診でご迷惑をおかけしますが、どうぞご理解の上、お見守りいただけると嬉しいです。