宇都宮市 平松3丁目、産業通り沿いの歯科医院「亀井歯科・矯正歯科」 院長の亀井英彦(日本歯科専門医機構認定 歯周病専門医)です。
歯周病シリーズの2回目です。前回は、歯周病が歯の周囲組織に生じる炎症であること、そして自覚症状が出にくいからこそ検査で数値を把握することが大切だとお話ししました。今回は、歯周病と診断されたあと、どのような手順で治療を進めていくかについてです。
まずは「歯周基本治療」から
歯周病の治療は、いきなり外科処置を行うわけではありません。まず行うのは歯周基本治療です。
歯周基本治療の中心は、スケーリングやSRP(スケーリング・ルートプレーニング)と呼ばれる歯石や細菌を除去する処置です。歯の表面や、歯周ポケットの中に入り込んだ歯石や汚染された組織を、専用の器具で丁寧に取り除いていきます。それ以外にも、咬み合わせの調整(歯の削合)や固定(隣の歯と接着する処置)等も、基本治療のひとつです。
さらに、それよりも重要なのが、患者さんご自身の生活習慣の改善です。とくに口腔清掃(歯ブラシによるブラッシングや、デンタルフロス、歯間ブラシによる歯間部清掃)の改善、喫煙者は禁煙、糖尿病を有する方はHbA1Cの管理が不可欠です。
これらの処置や生活習慣指導は、歯周病の原因を除去することが目的であることから、原因除去療法とも呼ばれ、基本治療のベースとなる考え方です。歯周組織の炎症が急性化した際には、炎症の抑制を目的に、抗生剤を処方(対症療法)することもありますが、原因除去を抜きにして抗生剤を服用し続けるだけでは、歯周病は改善しません。歯科医院で歯石を取っても、日々の生活習慣、セルフケアが変わらなければ、同じことの繰り返しになってしまいます。
「再評価」がなぜ必要か
歯周基本治療のあと、一定期間をおいて再評価を行います。再び歯周ポケットの深さを測り、出血の有無を確認し、基本治療でどこまで改善したかを数値で判定します。
この再評価は歯周病治療にとってとても大切です。基本治療だけで改善するポケットもあれば、改善しないポケットもあります。再評価の結果を見て、次のステップに進むかどうかを判断します。一気に治療を進めるのではなく、段階ごとに評価を挟むことで、必要な処置を必要な箇所だけに行うことができます。
改善しなかった部位には外科処置を
再評価の結果、基本治療では十分に改善しなかった部位には、歯周外科手術を検討します。
歯周外科にはいくつかの種類がありますが、代表的なものがフラップ手術です。歯ぐきを切開して開き、直接目で見ながら歯根面の汚染を除去します。当院では拡大鏡(ルーペ)やマイクロスコープの拡大視野のもとで行うことで、より精密な処置を目指しています。
また、骨の吸収パターンによっては、失われた骨の再生を促す再生療法を行う場合もあります。ただし、再生療法はすべてのケースに適用できるわけではなく、骨の欠損の形態やポケットの状態によって適応が決まります。
「段階的に進める」理由
歯周病治療を段階的に進める理由は、歯周組織の治癒には時間がかかるからです。基本治療のあと、組織が回復するまでの期間を待ってから再評価を行い、そこで初めて外科処置が必要かどうかがわかります。
焦って外科に進めば、本来は基本治療だけで改善できた部位にまで手をつけることになります。逆に、再評価をせずに基本治療だけで終えてしまうと、改善していないポケットを見逃すことになります。
段階を踏むことが、結果的には最も無駄のない治療になるというわけです。
次回は、歯周病治療の仕上げであり、実は最も大切な工程 ── メインテナンスについてお話しします。
ご来院をお考えの方へ
亀井歯科・矯正歯科は、宇都宮市平松3丁目の産業通り沿いにあります。
陽東や下栗町方面はもちろん、石井町や東峰町からもお越しいただきやすいエリアにあります。
北からお越しの場合は産業道路入口交差点(国道123号・通称「石井街道」との交差点)を南へ1400m・進行方向左手、南からお越しの場合は平成通との交差点を北へ300m・進行方向右手です。フトン巻きのジロー平松本町店さんやクリナップ宇都宮ショールームさんの産業通りを挟んで斜向かい、隣は田中商事さんです。敷地内に17台分の無料駐車場があります(敷地内は全面禁煙)。













