2026年6月15日

よくある質問「根管治療ってなに?」:歯の中を触る治療だからこそ、準備が大切

宇都宮市平松3丁目、産業通り沿いの歯科医院「亀井歯科・矯正歯科」 院長の亀井英彦(日本歯科専門医機構認定 歯周病専門医)です。

 

根管治療(こんかんちりょう)」という言葉を、耳にされたことがあるでしょうか?

 

「歯の神経の治療」「歯の根っこの治療」と説明されることもありますが、実際にそこで何をしているのか、イメージしづらい治療でもあります。

 

当院でも根管治療を行う機会は少なくありません。今回は、根管治療とはどんな治療なのか、そして当院がこの治療にどう向き合っているかをお話しします。

 

 

根管治療が必要になる場面にはいくつかのケースがあります

歯の内側には、神経や血管が通っている細い管があります。これを「根管(こんかん)」と呼びます。

細かい話をすれば、根管治療が必要になる場面はいくつかあるのですが、我々が日常的に取り扱う、根管治療が必要になる場面は、主に次の2つです。

 

ひとつは、むし歯が深く進行して歯髄(歯の神経)に強い炎症が起き、その神経がもう回復できない状態になったケース。この場合は、炎症を起こした歯髄を取り除く処置(抜髄)を行います。

 

 

もうひとつは、過去に神経の治療をした歯や、神経が壊死してしまった歯に細菌が入り込んでしまったケース。こちらは、根管内の感染した組織や細菌を取り除く処置(感染根管処置)になります。

 

どちらも「根管の中を触る治療」であることは共通しています。

 

 

どちらのケースでも、準備がすべてです

根管は太さが1ミリにも満たない細い管で、枝分かれや湾曲もあり、歯によって形はさまざまです。この細く複雑な空間を、的確に処置するためには、治療そのものの技術だけでなく、治療に入る前の準備と、使用する道具が結果を大きく左右します。

患者さんから「以前治療した歯がまた痛む」というご相談をいただくことがあります。再発の原因はさまざまですが、過去の治療環境や道具の選択が結果に影響していることも少なくありません。

 

 

当院では、根管治療に臨む際に以下の3つを重視しています。

ひとつめは、隔壁とラバーダム防湿。治療する歯に人工樹脂で壁(隔壁)をつくり、ゴムのシート(ラバーダム)で唾液や細菌が、根管内に侵入するのを遮断します。根管に触れる前に、まず唾液や細菌の侵入で汚染させない環境を整えることが出発点です。

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ふたつめは、歯科用CTとマイクロスコープ(顕微鏡)。CTで根管の三次元的な形態やサイズを事前に把握し、マイクロスコープの拡大視野で根管内を確認しながら治療を進めます。

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みっつめは、ロータリーファイルと充填。06テーパーのNiTiファイルで根管を成形し、同じ06テーパーのガッタパーチャポイントで根管を封鎖します。

 

細かい話ですが、根管を封鎖する直前に、根管内の水分を吸い取るペーパーポイント(紙の棒:色によって太さが異なる)も滅菌個包装のものを使用します。

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このシリーズでお伝えしたいこと

根管治療は地味な治療です。患者さんの目には見えない歯の内側で、小さな道具を使って、細い管のなかを処置しています。

ただ、だからこそ「どんな環境で」「どんな道具を使って」「どんな手順で」行うかが、治療の結果に直結します。神経を取った歯(失活歯)は、神経のある歯と比べて破折する確率が高いことが知られています。やらずに済むならそれが一番です。感染根管治療では救えないケースもありますが、感染が起きてしまった以上は、質の高い処置を行うしか方法はありません。

 

次回から、この3つの準備について1つずつ詳しくお話ししていきます。

 

 

ご来院をお考えの方へ

産業通り沿いの歯科医院「亀井歯科・矯正歯科」は、宇都宮市平松3丁目にあります。北からお越しの場合は、産業道路入口交差点(国道123号・通称「石井街道」との交差点)を南へ1400m、進行方向左手。南からお越しの場合は、産業通りと平成通の交差点を北へ300m、進行方向右手。クリナップ宇都宮ショールームさん、フトン巻きのジロー平松本町店さんから産業通りを挟んで斜向かいにあり、隣は田中商事さんです。

敷地内には17台分の無料駐車場をご用意しています(敷地内は全面禁煙)。

 

「以前治療した歯がまた痛む」「他院で抜歯と言われたが、もう一度診てほしい」── そう感じられたら、まずは一度ご相談ください。