2026年4月20日

子どもの矯正「第1期矯正治療とは? 」 ── 学童期の基礎づくり、その先の歯並びと噛み合わせ

宇都宮市平松3丁目、産業通り沿いの歯科医院「亀井歯科・矯正歯科」 です。

 

前回は「子供の矯正ロードマップ」というテーマで、お子様の矯正治療の全体像についてお話ししました。

 

今回はその続編として、いざ矯正治療を始めるとなったときに、最初のステージにあたる「第1期矯正治療」について、当院での考え方と進め方をご紹介します。

 

もし前回までのブログをまだお読みでなければ、そちらを先にお読みいただけると嬉しいです。

 

 

「子どもの矯正って、何をするんですか?」

 

 

矯正のご相談に来られた保護者の方から、本当によくいただく質問です。

 

 

結論からお伝えします。子どもの矯正治療である第1期矯正治療は、お子さんの「顎の成長する力をお借りして、その先の歯並びと噛み合わせの「基礎」をつくる治療」です。

 

 

仕上げではなく、土台づくり。この位置づけが、当院の治療方針を理解していただく出発点になります。
第1期矯正治療の3つの目的

 

学童期(おおむね小学生の時期、専門用語では「混合歯列期」と言います)に行う第1期矯正治療には、大きく分けて3つの目的があります。

 

ひとつめは、「顎の成長発育を上手に利用すること」です。

 

お子さんの顎の骨はこれからまだ大きくなっていく途中にあります。この成長する力をお借りして、永久歯が、萌出しやすい土台を作ってあげる、また、きちんと並ぶためのスペースを確保します。
大人になってからでは難しい「発育のサポート」がこの時期にはできる、というのが小児矯正の大きなアドバンテージです。

 

 

ふたつめは、「歯並びの重症化を予防すること」

 

放置すると年齢とともに歯のガタつきや噛み合わせのズレ、噛み合わせの深さや浅さが大きくなっていくケースがあります。早めに介入することで、将来の治療をシンプルにできる可能性が高まります。ケースバイケースではありますが、一般的に、骨格の発育に悪影響を及ぼす可能性のある、下顎の偏位(ズレ)や交叉咬合(クロスバイト)、過蓋咬合、開咬、は、第一期矯正治療で、噛み合わせ、また、お口周りの筋肉やベロ、呼吸などの機能的な面においてもアプローチしておくことがとくに推奨されています。

 

 

みっつめは、「第2期矯正治療(永久歯列が出そろってからの本格矯正)に無理なくつなげるための土台づくり」です。

 

 

第1期で基礎を整えておくことで、第2期での抜歯リスクを減らせたり、治療期間を短縮できたりすることが期待できます。

 

 

当院でよく使う装置として、「子どものためのマウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)」が増えています
第1期矯正治療で使う装置にはさまざまな種類があります。お子さんの歯並びのタイプや骨格の状態に合わせて、副院長(日本矯正歯科学会 認定医)が一人ひとりに最適な装置を選んでいきます。

 

ここ数年、当院で増えているのがインビザライン・ファーストというマウスピース型の小児矯正装置です。
透明で目立ちにくく、取り外しができるので歯磨きがしやすい、食事のときに外せる、といったメリットがあり、お子さんご本人にも保護者の方にも好評をいただいています。
もちろん症状によってはその他の装置のほうが適しているケースもあります。「インビザライン一択」ではなく、ケースに応じて使い分けることを大切にしています。
「第1期だけで終われますか?」という質問への答え

 

矯正のご相談でよくいただく質問があります。

 

「第1期治療をやっておけば、第2期はやらなくていいんですよね?」── これに対する私の答えは、次の通りです。
「第1期と第2期は、目的そのものが違います」とお伝えしています。

 

 

矯正治療を希望されてご来院になる患者さまの多くは、見た目の改善(審美回復)を目的にされていることが多いです。
それはとても自然なお気持ちですし、私たちも審美面の改善はもちろん大切にしています。

 

 

けれども、矯正治療で本当に目指したいのは、見た目の美しさだけではありません。

上下の歯がしっかり噛み合い、よく咀嚼でき、お口まわりの筋肉が正しく機能する……つまり「機能の獲得」こそが、矯正治療のもうひとつの重要な目的だと考えています。

 

 

第1期で土台や環境を整え→成長による骨格の変化と永久歯の交換を経て→第2期で、仕上げのための永久歯の位置を最終調整する。
この2つのステップを通してはじめて、審美の改善と機能の獲得を、両方バランスよく達成していける……これが当院の基本的な考え方です。

 

 

院内チームでお子さんの矯正を支える

当院での子どもの矯正治療には、もうひとつ大切にしている特徴があります。それは、「矯正治療を単独で進めるのではなく、お口全体の健康をチームで支える」という考え方です。
矯正を始める前に、私(院長/日本歯科専門医機構認定 歯周病専門医)が虫歯や歯肉炎の有無をチェックし、必要があれば先に治療を済ませます。

 

そのうえで、当院の歯科衛生士(現在6名在籍)が、口腔清掃の方法、飲食習慣の整え方、鼻呼吸の習慣づけについて、お子さんと保護者の方に指導を行います。
矯正装置がついている間はどうしても歯みがきが難しくなり、虫歯や歯肉炎のリスクが上がりやすくなります。だからこそ、治療開始前に「矯正を安心して受けられるお口の環境」を整え、治療中も定期的なクリーニングと指導を繰り返すことが欠かせません。

 

矯正の認定医、歯周病専門医、そして6名の歯科衛生士がひとつの医院に揃っていること……これが亀井歯科・矯正歯科の特徴のひとつだと考えています。

 

 

ご家庭にお願いしたい4つのこと

 

第1期矯正治療を始められるご家庭には、いつも次の4つをお願いしています。

 

「毎日の丁寧な口腔清掃(小学校低学年までは保護者の方の仕上げ磨きとフロスの使用)」
「飲食習慣の管理(だらだら食べや甘い飲料の頻回摂取を避ける)」

 

 

「装置の適切な使用(決められた装着時間を守る)」

 

 

「鼻呼吸の習慣づけ(口呼吸は歯並びの後戻りや歯肉炎の原因にもなります)」

 

 

一見当たり前のことのようですが、ご家庭での日々の積み重ねこそが矯正治療の成功を支える土台になります。

 

 

当院では「治療室の中だけでがんばる矯正」ではなく、「ご家庭と二人三脚で進める矯正」を大切にしています。
次回予告
次回の記事では、「第1期矯正治療と第2期矯正治療のあいだ」つまり、小学校高学年から中学生にかけて、あえて矯正治療の手を止めて、お子さんの成長と歯の生え変わりを見守る期間についてお話しします。

 

 

実はこの「待つ時間」の過ごし方こそが、矯正治療全体の仕上がりを大きく左右する、と言っても過言ではありません。次回もぜひお読みください。

 

 

【ご来院をお考えの方へ】
当院は宇都宮市平松3丁目、産業通り沿いにあり、敷地内に17台分の無料駐車場をご用意しています(敷地内は全面禁煙です)。

 

お車での通院がしやすい立地のため、宇都宮市内はもちろん、芳賀町、上三川町、さくら市、小山市など栃木県内の各地から、ご家族で矯正治療のためにお越しいただいています。なかには福島県からご来院くださっている患者さまもいらっしゃいます。

 

「うちの子の歯並びが気になる」「そろそろ相談したほうがいいのかな」── そう感じられたら、まずは一度、矯正相談のご予約をお願いいたします。

 

お子さん一人ひとりのお口の状態をご一緒に確認しながら、今後の進め方をご提案させていただきます。

亀井歯科・矯正歯科
院長 亀井英彦(日本歯科専門医機構認定 歯周病専門医)
副院長 亀井牧子(日本矯正歯科学会 認定医)
栃木県宇都宮市平松3-1-10