2020年12月21日

滅菌スペースを改装しクラスB高圧蒸気滅菌器を導入しました

宇都宮市平松本町の歯医者、亀井歯科・矯正歯科です。

 

当院では、より安心安全な治療を受けていただけるように、院内感染対策向上の一貫として、滅菌スペースを改装し、高圧蒸気滅菌器の中でも、最も高性能な世界最高ランクのクラスB高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)※を導入しました。

 

※クラスBオートクレーブは、複雑な中空形状の歯科器材、滅菌パックによって包装された器材、ガーゼ、布など、あらゆる器材に付着したすべての細菌やウイルスを徹底的に死滅させることを基準とした、世界で最も高性能なオートクレーブです。

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(写真)カウンター上段の一番奥がクラスB、真ん中がクラスS、手前が高速回転切削器具(タービン)用の注油洗浄機、下段がクラスNオートクレーブ、さらに手前はウォッシャーディスインフェクター(高温熱水洗浄機)です。

 

 

高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)は性能によって、ヨーロッパの基準を用いて3つに分類(クラスN/クラスS/クラスBと3つにクラス分け)されています。

 

クラス分けがあるせいで、クラスBが最強(!?)だと誤解されているケースがありますが、実はそうではありません。

 

歯科器材に付着した細菌やウイルスを死滅させることが目的ですので、それぞれのオートクレーブ性能に合わせて、滅菌する器材の形状や、滅菌のやり方を正しく選んで、適切に滅菌を行うことで、細菌やウィルスを死滅させることが可能です。要するに、滅菌する器材の形状や、滅菌のやり方に合わせて、どのクラスのオートクレーブを使用するのかを選択することが、最も重要なのです。

 

例えば、ピンセット等の単純な形態の器材は、滅菌パック(袋)で包まずにクラスNオートクレーブで滅菌すれば、細菌やウィルスを死滅させられますし、複雑な中空形態をしている高速回転切削器具は、注油洗浄した後にクラスSオートクレーブで滅菌すれば良いです。

ガーゼや布等は、クラスBオートクレーブで滅菌するのが適切です。これまで当院では、購入したガーゼ(未滅菌の製品)を適切に滅菌する術(クラスB)がありませんでしたので、工場出荷時に滅菌されているガーゼを購入して使用してきました(もちろん使用後は廃棄です)。

 

また院内感染対策の一貫として、このような滅菌システムとは別に、グローブ、紙エプロン、紙コップ、ペーパータオル、麻酔針、メス等のディスポーザブル(使い捨て)製品も積極的に使用しています。

 

とくに今年は、COVID-19対策もあり、院内感染対策は以前よりも注目されていますが、これからも安心安全な医療提供ができるように、対策向上に努めたいと考えています。